民法4(債権各論)のレポート4つ(第1課題は合格済)を書き終えたので、
次は、何を書こうかな?
と、迷う暇はないのだけど、
何度かくじけた(というか、事情があって放置していた)民訴にしとうかと。
民訴のシラバス(レポート課題集の課題じゃない方)を読むと、
授業の概要では、民法(実定法)、民訴(手続法)、その先の執行・保全の説明が書いてあって、
学習指導では、
常に手続の流れを頭に描きながら教科書を読みましょう
と書いてあって、その次に
経験のない方は、実際の裁判を傍聴してみるのもよいと思います
↑
ここに違和感を感じたのは私だけですかね。
経験というのは、学習経験なのか、民事裁判の経験なのか ?
民事訴訟の経験など、実務に携わっている人以外、ない方の人が多いわけでw
おそらく、学習経験のことなのでしょう(読解力なし)。
それは、冗談として、
なぜなら、現在、民事裁判を傍聴しても、第1回口頭弁論と、まれにある尋問、弁論終結後の言渡し期日等以外、だいたいは書証のやり取りをして、はい次回は1月後、書面は期日の2週間前に出してね!じゃあ、次!で終わるからです。
(わたしが傍聴目的で民事の法廷に入った時はそうだった)
(裁判所に張り出している開廷表に30分で10件とか事件があるのは、だいたいこのパターン。裁判所内、開廷表は撮影禁止)
要は、非公開の弁準期日で整理しながら進んでいくので、あたりをつけて狙って行かないと、傍聴したところで傍聴人には何にもわからないわけですね。
旧民訴の時代は公開の法廷で一回一回証人を呼んで尋問したりしていて、あちこちに主張が寄り道をし、えらく時間かかかっていたそうですが、今はそうではないらしい。
その時代に比べたらだいぶスピードアップしたそうですが、月1がペースの民事訴訟はやはり時間がかかるのであります。
東京地裁や大阪地裁の本庁なら、1日中法廷フロアで張っていれば、第1回口頭弁論に出会えそうですが、地方都市だとなかなか難しい話で、行ってみた日に都合よく第1回口頭弁論と出会えることは、たぶんない。
狙って行くなら、第1回口頭弁論がおすすめです。
じゃあ、民事事件の手続の流れはどう勉強したらいいのか。
以前も書いた気がしますが、
ラノベ感覚で読むことができる木山先生の『小説で読む民事訴訟法』か、
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主人公が原告となり民事裁判が進行する山本和彦先生の『よくわかる民事裁判 平凡吉訴訟日記』
このあたりが定番です。
が、私は平凡吉のキャラクターが苦手だったw
上目の権威主義的なおっさんが苦手なんですよね。
民訴の教科書はもはや絶滅危惧と言っていいかと思いますが、
中大通教謹製の基本教科書が指定されています。
もやもやするのは、基本教科書はおそらく債権法改正に対応していなさそうなところ。
債権法改正については、基本書より問題集(演習書)の方が影響がありそうなので、あまり気にしなくてもいいかもしれないけどね。
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民訴の大家といっていい先生方の本ですが、定評があるのはこのあたりかと思うので、
こちらを使ってレポートを書くかと思います。
高橋宏志先生の重点講義も、レポート課題集で推薦図書として挙げられていますが、
債権法改正に対応していません。
伊藤眞先生の民事訴訟法は、初学者が通読できるような基本書ではないので、
定義を確認したり、辞書用に使うと思います。
(ちなみに、刑事裁判の傍聴は、何日もかかる裁判員裁判よりも、1日でだいたいの手続を見ることができる窃盗罪や覚醒剤取締法違反等、よくある事件の新規がおすすめです)