国立国会図書館の遠隔複写サービス 1
入学してから初めて書いたレポートである刑法各論の第3課題、第4課題の評価がEであったことは、以前のエントリーでも書きました
その課題の講評において、インストラクターから「○○罪ではありません」と指摘されたのですが、指定教科書や基本書には書いていないし、最高裁は破棄差戻、東京高裁の差戻し審も見つからなかったので、当該判例に関する雑誌記事やジャーナルを当たることにしました
市内の図書館の在庫を調べましたが、この田舎図書館には中央大学通教文庫はあっても雑誌記事やジャーナルが置いていない
出身大学の図書館は県庁所在地にあり、今住んでいる地方からだと数時間かかるし、その大学図書館に全てがあるわけではないので、国立国会図書館の遠隔複写サービスを利用することにしました
国立国会図書館 遠隔複写サービス
遠隔複写サービス|国立国会図書館―National Diet Library
国立国会図書館の利用登録が必要で有料なのですが、NDL ONLINEで検索し、その結果から画面に従って複写依頼ができてとても便利
☆費用
複写料金(モノクロコピーだと1枚約24円)の他、発送事務手数料(発送単位につき150円)と送料(重量による)がかかります
☆発送
同日の申し込み、同じ施設に所蔵する資料は「原則として同日発送」
場合によって複数回に分けて発送されることもあります
→複数回に分けて発送されると、それぞれに発送事務手数料と送料がかかります
申込時に選択した所蔵資料が、別の施設の所蔵資料に変更されることがあります
→例えば、全て関西館所蔵の資料を選択しても、一部のみ東京本館の所蔵資料に変更されて東京本館から発送されることがあり、関西館と東京本館から別に発送されることがあります
→それぞれに発送事務手数料と送料がかかります
☆その他
著作物の半分を超える複写依頼には著作権法上、著作権者の許諾が必要です
→この場合は、著作権者の「許諾書」の提出が必要になります
申し込み後のキャンセル(取消し)は原則できない
→間違えた場合、ステータスが「複写作業中」に入っていなければ、マイページにある申込一覧画面から取り消す、または、NDLへ電話で問い合わせをすると何とかなることもあります
☆わたしの場合
東京本館2件、関西館5件、合計7件の依頼をしました
NDLには、
「複写の申込みを受けた資料を、関西館と東京本館または国際子ども図書館で複数部数所蔵している場合、可能な限り関西館所蔵資料を使用します」
とあったので、 東京本館にしかない資料以外は全て関西館の資料を指定しました
結果、東京本館が5件、関西館が2件に割り振られ、東京本館分も同日同時申込ですが、3件に分けて発送されました
それぞれに依頼した資料の他、「複写明細書」、「請求書」、「複写代金の支払いについて(振込取扱票もついている)」という紙が入っています
別々に振込取扱票がありますが、合計金額を訂正して受付番号を全て記載し、1枚の振込取扱票にして支払いができます
東京本館分は1通にしてまとめて発送してほしかったなー
コピー料金よりも送料を合計した分の方が高かったです
合計で約2,700円でした
☆届くまで
東京本館分は5月9日申込、5月12日発送、5月14日到着でした
関西館分は5月9日申込、5月14日現在で複写作業中です
東京本館の方が早いのかも
☆2018年7月2日受付分より複写料金を改定するらしい
値上げのメニューもあり、値下げされるメニューもあるようです
発送事務手数料が現行150円から200円に値上げされるので、複写料金が下がったとしてもやっぱり値上げになりますね
地方にお住まいで、地元図書館に雑誌記事の資料が乏しい、バックナンバーがあったとしてもすでに除籍廃棄になっている、にも関わらず図書館側が相互利用貸借やILLサービスに協力的でない、でも資料が必要になるというときに、少し費用はかかりますが、国立国会図書館の遠隔複写サービスがいいかもしれません